就職もせずに自分で会社を立ち上げ、なんだかんだで、そろそろ起業してから20年がたとうとしています。
5年ももたない会社が多いと言われる中で、人脈や資金、知識も無い所からこれだけ続けられたのは、運が良かったと言うこともあるでしょうが、それなりの理由もあるかとは思います。
今は副業がブームで、個人でもお金を稼ぎたいという人が増えています。実は、個人レベルでお金を稼ぐためには、それほど特別なことは必要なかったりもします。
今回は、20年近くのビジネス経験から得た、個人がお金を稼ぐために必要なことを2つ紹介します。
個人でお金を稼ぐのに特別な方法は不要
前提としてですが、個人レベルで生活に必要なお金を稼ぐには、何か特別な方法は不要です。
例えば何十億円もお金を稼ぐのであれば、ビジネスプランを考えて、しっかりと準備もした上で行う必要もあるでしょう。
ただ、個人が月に数十万円程度の利益を出せれば良い、と言うことでしたら、稼げる方法というのはYoutubやブログでも紹介されていますし、書籍もあふれています。
それらは、誰でも手に入るところに無料～数千円程度の費用で出回っているのです。特別な知識も不要ですし、まとまった資金も必要ありません。
多くの人は、この方法を探すところで、あまりにも時間をとってしまっているのではないかと思います。お金を稼げる人は何か特別なことをしているのではないか、そう考えている人も少ないはずです。
ただ、実際は特別な方法があるわけでは無く、だれもが入手可能なありふれた方法で、お金は稼ぐことが出来ます。では、そのために必要なことは何でしょうか。
1.作業量
個人レベルでお金を稼ぐために必要なことは、とにかく「作業量」につきます。
お金を稼げないという人のほとんどは、稼ぐに見合った作業量をこなしていません。
私も起業した頃は、お金・人脈・知識、このいずれもが無い状況でした。それでも仕事を受注して生活出来るレベルまで何とか稼げたのは、単に作業量だと思います。
朝の8時から仕事を始め、深夜2時とか3時とかまで仕事をしていたことも良くありました。
もちろん、個人の副業でするのであればこういうことは無理でしょうが、それでも、ある程度の作業量をこなせば、大抵のビジネスはそれなりに稼げるようになるのです。
慣れてきて規模が大きくなってくれば、効率化もでき、外注などの外部リソースを予算をとって導入することも出来ます。ただ、最初からそういったことは考えない方が良いです。
成功者の発信にとらわれてはいけない
中には最初から効率化や外注化がうまい人もいます。そして、世の中の情報発信で目に付くのは、そういう一部の成功者の情報が多いはずです。
何かで大きく成功した人というのは、いわゆるセンスに近い知識を身につけていることも多いです。そしてそのような情報発信を見ていると、自分には無理では無いか、とも思えてしまいます。
でも、そういう人はごく一部です。多くの人は結局、必要な作業量をこなしたからこそ、ある程度稼げるようになったのです。
必要な作業量は人それぞれ
ではどれくらいの作業量が必要か。それは、人それぞれです。私のようにまったくの0から始めるのであれば、それこそ1日10時間以上も毎日必要かも知れません。
でも、私のような状況も逆に珍しいはずです。多くの人は社会人として何らかの知識を身につけており、人脈や資金もある程度はあるはずです。
そういうものを活かした上で、そこに結果が出るまでの作業量をつぎ込めば、必ず成果は出てくるはずです。
ほとんどの人は、この結果が出来るほどの作業量を積むこと無く、諦めてしまうからこそ、出来ないままで終わってしまいます。
2. 実行すること
もう1つ重要なこと、それは「実行すること」です。
何を当たり前のことを、と思われるかも知れません。でも、多くの人は実際は何も実行せずに終わってしまうのです。
私もいろいろとビジネスをしているため、知り合いから「お金を稼げる方法」を聞かれることも良くありました。
私がいくつか方法を簡単に話してあげると、多くの人は面白そうだから今度詳しく教えて、と話します。でも、その中で実際に詳しく聞きに来た人はほとんどいません。
そてし、そのごく一部の詳しく話してあげた人の中でも、実際にそれを行った人はさらにごく一部です。実際には数えるほどの人数しかいません。
もちろん、私の知り合いの数が少ない、ということもあるでしょう。ただ、これは多くの人に当てはまるのではないでしょうか。
いつまでたっても情報だけを探している人がたくさんいます。「もう少し詳しく調べてからします」という声を何度も聞きました。
情報を見ても、それを実行する前に考え込んでしまう人もたくさんいます。「自分に出来るか分かりません」という声もよく聞きます。
情報が完璧に揃うことは無い
知っておくべきことは、情報が完璧に揃うことは無い、と言うことです。
ここでの「完璧」は、「自分が完璧と思えるレベル」という意味です。
何かを始める前に、全てを知って完璧になってから始めようとすれば、その時は決して来ません。なぜなら、何を知ればさらに分からないことも出てくるからです。そして情報は常に新しくなるため、完璧のゴール地点も常に動いているからです。
情報を勉強しても、不安があること当然です。これで十分なのだろうかと思うことも当然です。もちろんそれで十分ではありませんし、完璧でもないでしよう。でも、実はそれは重要なことではありません。
とにかく始めてみる
もちろん、何も勉強せずに何でも良いからとにかくやってみる、という話ではありません。「始め方」ぐらいまでは勉強しておく必要があります。そして、先人の失敗例も見ておき、より効率的にできる方法が開発されているのであれば、それも学んでおくべきでしょう。
でも、そういった情報は尽きることがありません。書籍も何冊か読んだし、Youtubeでの情報発信も見てみた。それで始め方は何とか分かった、となれば、とにかく始めてみることです。
始めてみれば、自分が足りなかったことが分かりますが、それは分かったときに改善していけば良いのです。初めからこうしたら良かった、と思うこともきっとあるでしょう。でもそれは次のビジネスの時に活かせば良いのです。
私も年に何個かビジネスを立ち上げていますが、稼げる確信があって立ち上げているのではありません。とりあえずリリースだけする、と言うものも多いです。
でも、リリースしてそのまま放置するだけでも、実はネットビジネスは育っていたりします。私も数年前に立ち上げたあるサイトですが、今はほぼ放置に近いです。でもそういったサイトでも数千円～数万円ぐらいであれば、毎月稼いでくれていたりします。
資金がかかるビジネスであればこうは行かないかもしれませんが、最近副業を考える人の多くは、ネットを使った仕事を考えているのではないでしょうか。
ネットビジネスはほとんどの場合、資金的な元手はほとんど不要です。始めてみることのリスクはカなり低いのです。
始める前から稼げるかどうかは、実は誰にも分かりません。かなりの確度で成功すると思えるものでも、失敗することもあります。でも確実に言えることは、アイデアレベルに留まったもの、始めてみなかったものからは、稼げるものは何も無いと言うことです。
ペンギン探偵の考察
個人がお金を稼ぐために必要なことを2つ紹介しましたが、もう1つ重要なことがあるとすれば、それは自信だと思います。
自分がやっていることに信頼を失ってしまうと、続けることは難しくなります。
ビジネスにおいてある程度の額を稼ぐには、それだけを稼げるという自信が必要です。ただその自信は、根拠の無い自信ではありません。
その自信の根拠はどこから来るのか。それが、先に述べた「必要な作業量」をこなしていること、そして、「適切で継続した学習」を行っていることです。
前提で述べたとおり、個人がお金を稼ぐ方法というのは、実は誰でも手に入るところにあふれています。中には怪しい情報商材のようないわゆる詐欺に近い情報もあるため、そういったものをつかまないようにする注意は必要です。
それでも、「適切な情報」を「適切な学習」すれば、稼ぐために何をすれば良いのかは分かるはずです。そうすれば、その学習した方法に沿って、適切な作業量をこなすだけです。
そしてネットの世界は移り変わりも激しく、常に新しいものが生まれ、ビジネスの手法も更新されていきます。その方法は継続して学習し続ける必要があります。
「適切な学習」+「必要な作業量」+「継続した学習」があるからこそ、「自信」を持つことが出来ます。これだけやってももし自信を持つことが出来なければ、恐らく何かが欠けているはずです。
もちろん、自信があるからお金を稼げる、と言うことにはなりません。私も失敗したビジネスは何個もありました。それでも、ある程度の作業量をこなせばある程度は稼げる、という自信があるからこそ、失敗しても次に進むことが出来ました。
成功するか失敗するかは、時には運もあるため仕方が無い場合もあります。それでも、失敗しても何かを得ることは出来るはずです。そしてそれを次に繋げることが出る自信があれば、日々成長していけるはずです。
