JICCで信用情報を取得するときに過去の住所が分からなかったらどうする?

JICCで信用情報を取得するときに過去の住所が分からなかったらどうする?
信用情報

個人の信用情報を取得する機会は、普通はそうそう多くはないかも知れませんが、それでも、何かの機会で必要になることもあります。

日本国内の信用情報機関では、

・JICC
・CIC
・JBA

の3つが有名で、個人が信用情報を取得する場合は、先ずはJICCかCICのどちらかになるのではないでしょうか。

信用情報を取得するときに、JICCでは過去・現在の「住所」、CICでは過去・現在の「電話番号」が必要となります。

今回はJICCで信用情報を取得しようとしたときに、過去の「住所」が分からなかった場合、どの様に対処すれば良いか紹介します。

JICCとは

JICCは、日本信用情報機構(Japan Credit Information Reference Center Corp.)の略称となり、国内にある信用情報機関の1つとなります。

ローンやクレジットカードなど、金融商品の利用履歴に関する個人の信用情報が登録されており、新たにローンやクレジットカードを作るときなどには、金融機関はこの信用機関機関の情報を参照します。

JICCに加盟するのは、主には消費者金融や信販会社、クレジットカード会社、銀行などとなり、恐らくCICよりも加盟者数は多くなります。

信用情報取得には住所情報が必要

JICCで自分の個人情報を取得しようとする場合、申込書では「名前」、「生年月日」、「現住所」が必須となり、これまでの履歴を調べる場合には、「過去の住所」を登録内容と照合して調べることとなります。

ちなみに「電話番号」は任意となっており、申込書に記載しなくとも照合が出来ます。

つまり、JICCで信用情報を調べようとする場合は、「現住所」と「過去住所」が必要になると言うことです。

ただ、現住所は問題なくとも、例えば引っ越しが多かった人や、10年以上前など過去の住所が必要な人などは、昔の住所が思い出せないこともあるかと思います。

その様な場合の過去の住所の調べ方について紹介します。

方法1: 「戸籍の附票」を取得する

戸籍謄本

最も良く知られていると思われる方法は、「戸籍の附票」を取得することです。

「戸籍の附票」は、戸籍がある本籍地に保管されているもので、戸籍を作成してから現在(もしくは戸籍から除籍される)までの住所が記録されています。

そのため、住民票を移動していたとしても、戸籍を移していなければ、基本的には過去の住所が全て記載されていることになります。

本籍を移動している場合は戸籍の附票の除票を

市町村区をまたいで本籍を移している場合は、「戸籍の附票の除票(もしくは、除附票とも)」を取得する必要があります。

除票は戸籍から除かれた場合に作られるもので、元の戸籍があった自治体に保管されています。

ただし、除票の保管期間は法改正により2019年6月20日から150年間となりましたが、それ以前は5年しかありませんでした。

自治体によっては5年以上保存していたところもありましたが、法改正が行われた年より5年前、すなわち、2014年以前に作られたものについては保管されていない場合があるため、注意が必要です。

法改正や電算化以前のものは気をつけて

先に除票の保管期間が法改正により変更なったことに触れましたが、戸籍自体も法改正により再作成されることがあります。

特に気をつけたいのが、1994年以降に行われた戸籍の電算化(コンピューター化)です。

実際にいつ電算化を行ったかは自治体によって違うのですが、現在は全ての自治体で電算化が完了しています。

実は戸籍の附票は電算化前と後で形式が変わっています。そして、現在取得した場合、電算化後のものしか取得できない場合があります。

実際、私が取得したときがそうだったのですが、戸籍の一番上に「●●年●●月改正」となっており、それ以降の情報しか取得できませんでした。

戸籍の担当部署に確認したところ、そのような時にさらに過去のものが必要な場合は、申請時のその旨を申請書に記載する必要があるそうです。

戸籍の電算化がいつ行われたのかは先にも述べたように、自治体によって違うのですが、私が主要な自治体に関して調べたところ、2000年~2015年ぐらいが多いのではないかと思います。

戸籍の附票を取得する前に、前もっていつまでのものが取得できるのか、そして、さらにそれ以前のものも取得したい場合どうすれば良いか、取得する自治体に確認した方が良いでしょう。

方法2: 過去のネット通販の履歴を探す

パソコン

過去のネット通販の履歴を探すというのも方法として使えます。

長年メールアドレスが変わっていない場合は、自分のメールを検索してみて、例えば「楽天」「Amazon」「Yahooショッピング」などの購入履歴を探してみると良いでしょう。

そうすると、注文時の配送先や請求先住所が分かるはずです。

過去のメールアドレスを既に使っていない場合は、各ショッピングサイトにログインして、注文履歴を調べてみると良いでしょう。

ペンギン探偵の考察

JICCとCICでは、CICの情報を取得するほうが多いかも知れません。

CICは住所ではなく「電話番号」が必要となります。

携帯電話を何度も変えたりしていると、過去の電話番号を調べる方が難しいかも知れませんが、それはそれでまた方法があります。

これについてはまた別記事で紹介したいと思います。

生活の知恵カテゴリの最新記事