若いときに就職せず起業して良かった10個のこと

若いときに就職せず起業して良かった10個のこと

若いときの起業

学生時代に就職せず起業して以来、約20年間ビジネスを行なってきました。若いときに起業すると良いことと悪いことがもちろんあります。

2022年も終わりと言うことで、今回は、その中でも若いときに就職せず起業して良かったこと10個を振り返ってみます。

1.起業への壁が無い

就職してある程度年数がたった人と話すと、起業への壁が存在し、年がたつ毎にそれがどんどん高くなっていることを感じます。

若いときに起業するメリットの1つは、この壁が無いことです。起業により「失う物」が少なければ、挑戦しやすくなります。

これが就職してからだと、「安定した給与」という、大きな物を失ってしまいます。また家族ができてからだと、守るべき物も増えます。

そういう「壁」が作られる前に起業できたことは、実は1番のメリットだったかも知れません。

2.リスクを取れる

先に述べたように「失う物」が少なければ、大きなリスクをとって挑戦することも可能です。

リスクというのは危険性と同一視されることも多いのですが、投資においては「不確実性」とも言われています。

そして、大きなリスクをとるほど、リターンも大きくなるのが投資です。もちろんビジネスと投資は違いますが、それでも大きなリスクをとれば、大きなリターンが望めることは多いです。

ある程度年齢を重ね、失敗したときに失う物も多くなってしまうと、このリスクが取れなくなってしまいます。

不確実なことはなるべく避け、経験から得られた確実な道を歩む。もちろん、それも1つの方法でしょう。

ただ、これでは失敗したときに失う物は少ないかも知れませんが、成功できる可能性も下がるかも知れません。

若くてお金も無いときに起業したのであれば、最大限のリスクをとったとしても、失う物は知れています。だからこそ、自分が挑戦したいことにリスクを取ってチャレンジができるのです。

3.金銭感覚が質素なまま成長できる

若いときの起業は、多くの場合が貯金もほとんどない状態から始まるでしょう。私の場合もそうでした。かなり金銭的に苦労したこともありました。

そのためもあってか、ブランド品などに関心を持つことも無く、基本的にお金を使うことは、パソコンや電子機器など自分の仕事に必要なものばかりとなっていきました。

子どもが出来てからはもちろん子どもへの出費が大きな部分を占めましたが、変わったのはそれぐらいです。

結局、ある程度稼げるようになって金銭的な余裕が出てきてからも、金銭感覚は若いときとあまり変わらない、いわゆる質素なままで成長できたかと思います。

若い頃と変わったのは、スーパー等では値段をあまり気にせずにものを買えるようになったことぐらいでしょうか。だからといってスーパーで高級品を買うことはまずありませんので、今でも最大の出費は子育て関連になるかとは思います。

4.起業の時の長時間労働が苦にならない

起業時は、人が無い、お金が無いという状況であっても、「時間だけはある」という状態は多いのではないでしょうか。

私も「時間だけ」はがっつりと取ることが出来ました。これを最大限活かせるのも、若いときに起業したメリットではないでしょうか。

つまりは、長時間労働が可能な「体力」があるということです。

副業でも同じなのですが、ある程度の金額までであれば、結局は「作業量」が収入に比例することになります。ある程度の作業量を行なうことができれば、それなりに稼ぐことが可能です。副業であれば、結局は多くの人がこの作業量が足りずに諦めてしまうのです。

私も起業当時は、深夜2時や3時とかまで仕事をしていたことが少なくありませんでした。恐らく今は体力的にそれは無理だと思います。

時間というメリットを最大限活かすことができるのも、若いときに起業するメリットと言えるでしょう。

5.新しいことへチャレンジしやすい

若いときは、いわゆる固定観念が少ないです。2番目に挙げた「リスクを取れる」にも似たところがありますが、失敗を恐れずに何か新しいことにもチャレンジしやすいです。

こんなことしたらダメなんじゃないか、これは成功しそうに無い、といった否定的な考えがまだ少ないため、思い切った新しいことにチャレンジしやすいのです。

もちろん、「経験に裏付けられた行動」というのも大切ですが、そこには見えない「上限」のようなものがある場合もあります。

チャレンジというのは何か壁を乗り越えなければいけないようなイメージもありますが、そこに気軽に向かっていけるのも、若さゆえの特権かもしれません。

6.常に勉強の気持ちを持てる

若いときは経験がありません。だからこそ、色々なことを自ら勉強していく必要があります。

私はWeb業界でずっとやってきましたが、この業界はかなり移り変わりが激しいです。例えばSEOであれば、1年前に効果的だった手法が通じなくなることも珍しくはありません。

大切なことは、常に最新の情報を得ながら、自分自身をアップデートしていくことです。

経験が無い状態から始めたからこそ、常に勉強し続けることがいわば当たり前の状態になっていました。

大人は年を重ねれば重ねるほど、勉強から離れてしまう人も少なくないでしょうか。「勉強」が何か「苦しいこと」のように考えている人も少ない無いはずです。

本来勉強は、自分自身という最大の資源に投資できる、最も効果的な方法のはずです。

会社というのは、いわば周りの人が助けてくれたり、何もせずとも知識が得られたりする場かも知れません。それはそれで大きなメリットがありますが、逆に誰も助けてくれず、勉強しなければ何もできない環境におかれたからこそ、見えてくるものもあったりするのです。

7.無駄な人間関係に時間をとられない

人間関係というのは、プラスにもなればマイナスにもなるものです。

仕事を辞めたいと考えている人の大きな理由の1つは、人間関係では無いでしょうか。

若いときは、このような人間関係がありません。人脈が無いと言う点ではデメリットになるかも知れませんが、一方で、煩わしいと思う人の話を聞く必要も無いため、人間関係で時間を割かれることはありません。

人付き合いが増えれば増えてくるほど、何かをしようとしたときはに説得しなければいけない人も増えてきます。

有益な助言をしてくれる人も増えるかも知れませんが、無駄な人間関係に時間を取られる可能性も大きいでしょう。

人間関係に疲れること無く、自分のやりたいことができるのも、若いときのメリットかも知れません。

8.元手不要のビジネスを考えられる

先にも書いたように、若いときの起業は「お金が無い」状況から始めることが多いでしょう。信用力も無いため、簡単に借金をすることもできません。

そこからビジネスをすると言うことは、つまりは、初期費用が不要か少なくて済むものである必要があります。

以下に少ない元手から大きな収益を得ていくことができるか、これを考えることが大切なのです。

もちろん、大きな元手となる資金があったほうがビジネスを何倍もの早さで進められる可能性はあります。ただ逆に、失敗したときに失うものも大きくなります。

時間だけある若いときの起業は、この元手不要のビジネスを考える余裕も出てくるのです。

9.変なプライドが無い

会社勤めが長くなれば、役職も上がり、後輩もでき、それなりの地位につくことでしょう。そうすると、「プライド」のようなものもできます。

ただこのプライドは、悪い方向に働くこともあります。会社員時代は大企業と取引をし、大きなお金を動かしていた、そんな自分がこんなことなんしたくない・・といった感情がわくかも知れません。

若いときにはそんな変なプライドはゼロの状態から始められます。そうすれば、プライドを気にして何かができなくなる、と言ったことが少なくなります。

少なくとも、何かビジネスを行うときの判断基準は、自分のプライドでは無く、収益になるかどうか、と言うところに置けるはずです。年を取ってしまうと、この判断基準に「プライド」がどんどん邪魔をしてくるのではないでしょうか。

10.達成感をすぐに得られる

Webビジネスというのは、0から1にすることはとても簡単です。アフィリエイトでは最初の100円を稼ぐことが難しい、何て話をする人もいますが、そんな人は真剣にアフィリエイトに取り組んだことが無いか、間違った方法でやり続けた人でしょう。

逆に難しいのは、100万円のビジネスを1000万円にするとか、そういったことのはずです。

もちろん人によって得意不得意はあるので、この話が全ての人に当てはまることは無いでしょう。

ただ若いときというのは、全てがゼロに近い状態から始まります。そのため、少ない金額でも稼げれば、それだけでも達成感を得ることが出来るのです。

例えば、会社員時代にある程度の月収を得ていた人は、その金額が超えられなければ中々達成感を得ることができないかも知れません。

一方で会社員にならずに起業をすれば、せいぜいアルバイト時代の時給1000円とかが最初のハードルになるはずです。そしてその小さなハードルは、それほど時間をかけずに超えられるはずです。

同じ金額を稼げるようになったとしても、その人がどんな環境から始めたかによって、達成感を得ることができるかどうかは違うはずです。

そして自らビジネスをする上で、この「小さな達成感」をいくつも積み重ねて行きやすいのも、若いときのメリットと言えるでしょう。

ペンギン探偵の考察

考察

今回は若いときに起業したことのメリットを見てきましたが、1つ言えることは、メリットは時にはデメリットにもなると言うことです。

若いときは、無駄な人間関係にとらわれること無くやりたいことができるかも知れませんが、助言をして助けてくれる人も少ないとは言えます。

起業するなら若いときに起業するほうが良い、と言うことではもちろんありません。

ただそれでも「起業への壁が低い」と言うことに関しては、やはり若いときに起業した最大のメリットの1つではないかとは思います。

 

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