個人事業主には最大100万円、中小法人には最大200万円支給される「持続化給付金」。課税対象にはなるものの、返済の必要はない給付金ですので、受け取れるのであれば受け取っておいた方が良いでしょう。
今回は、「個人事業主」として持続化給付金を申請して受け取ったので、実際に気になりそうな点をまとめてみます。
これから申請しようとしている人や、本当に受け取れるの?と言う人の参考になればと思います。
受け取るまでの簡単な流れ
まずは多くの人が気になるであろう、受け取りまでの簡単な時系列をまとめておきます。
・5月25日(月) オンラインで申請 ・6月2日(火) 口座に入金 ・6月6日(土) 振込のお知らせ(郵便)が届く
こんな感じです。ホームページ上では申請から給付まで2週間程度と書かれていましたが、自分の場合は特に不備もなく、8日で入金されました。思ったよりも早かったというのが感想です。
また、妻も個人事業主として独自に事業をしており、こちらも申請して受け取りました。
・6月11日(木)オンラインで申請 ・6月22日(月)不備のメールがくる。申請ページに赤枠が表示される ・6月24日(水)申請ページの赤枠が消える ・6月25日(木)口座に入金
スムーズに受け取るポイントは、
- 受付開始直後ではなく少し様子を見てから行ったこと
- 必要な書類はちゃんと揃えて不備無く申請をしたこと
かと思います。1.に関しては、こういった「突然」始まった手続きは、申請開始直後は問題が起きることが多いです。大体は想定以上の申込みでシステムがダウン、なんてことです。
自分も昔はいろいろなシステム開発に関わっていたので分からなくはないのですが、例えば最大容量に備えたシステムを作るのは、いろいろな無駄が多くなります。また、利用者が多くなれば多くなるほど、想定した使い方以外の使用方法が発生し、思わぬ不備が出てきたりします。
政府がすることなので、最大容量に対する無駄を考えたというよりは、単純に想定不足な気はしますが、案の定、持続化給付金でも初日に申請が殺到して、いろいろと問題が発生していました。
またもう1つ、今回の持続化給付金に対応するスタッフは、恐らく緊急に集められた人たちであろうことは容易に想像がつきます。その人たちもある程度事例が貯まった方が“柔軟”に対応してくれたりします。
どうしても最初の事例がない場合の対応は、対応する人たち自体が慣れて無くて、本来であれば不備で無いものでも、スタッフの経験不足から不備になったりします。
持続化給付金の場合は予算切れで給付が出来なくなると言うことでもなさそうでしたので、自分は開始直後はしばらく様子を見ていて、システムへの負荷も問題なくなり、スタッフの経験もある程度貯まったかなと言う、3週間ぐらい待ってから申請しました。
結果として、スムーズに申請が進められたのではないかと思います。妻の場合は不備の連絡があったのですが、結局軽微なものは事務局で修正するとの注意書きがあり、最終的にこちらで何か対応を求められるという事はありませんでした。
想像ですが、これは不備というよりも、何か確認すべき事項が発生して時間がかかりそうになったため、連絡がきたのではないかとは思います。
申請時の注意点は
1. 給付申請の説明をよく読みましょう
先ずは、給付申請の説明をよく読みましょう。
自分もそうなのですが、こういう説明ってめんどくさくて読み飛ばすことも多いです。ただミスする人に限って、説明をちゃんと読んでいなかったりします。
実際には結構丁寧に説明は書かれているので、感覚的に申請を進めるのではなく、1つ1つ説明を確認しながら進めた方が良いでしょう。
また、給付金のホームページはちょくちょく更新されているようで、今では、よくある不備についての内容も公開されています。そういった点はしっかり確認しておき、同じミスは回避するようにしましょう。
2. 不備無く申請しましょう
Twitterなどで他の申請者の声を見ていると、当然ですが、不備があった場合には受け取れるまで時間がかかっています。
その不備の内容ですが、大概は注意しておけば避けれるようなものです。
少しの確認の時間を惜しんで給付までに何日も延びるのは避けたいですので、申請前には確実に間違いが無いか、二重チェックをした方が良いでしょう。
自分は間違わないと思っていても、思わぬところでミスをしていたりするものです。
また最初に書いたように、説明をしっかり読むことで、自分の思い込みの資料を申請することがないように気をつけたいところです。
ただ、妻の場合もそうなのですが、こちらではわからない不備がある場合もあります。これは推測なのですが、名前に旧字体が使われていて申告書と口座の名義の漢字が違ったりした場合など、実際には不備とは言えないものの、確認に時間がかかるようなものがあるのかもしれません。
持続化給付金のよくありそうな質問
本当に給付されるの?
はい。給付されました(笑)
これは持続化給付金だけではないのですが、メディアなどで取り上げられる意見は、反対してたり文句を言ったりしている人の声が大きいのではないかと思います。
持続化給付金についても、給付が遅いとか、システムが良くないとか、中には、「地獄化給付金」なんて言っている政治家もいますが、あの文句を言っている政治家は絶対申請なんかしていないでしょう。
そうなんです。文句を言っている人の多くは、実際自分はやっていないことが多いのです。
政府がやることに関してはもちろん完璧とは言えないですし、色々と不満もあることでしょうが、実際、申請してから1~2週間程度で最大100~200万円がもらえるんですから、政府事業と考えればスピード感は半端ないんじゃないでしょうか。
電話での問い合わせはつながるの?
5月下旬の申請時ですが、電話は何回かしましたものの、全くつながりませんでした。根気よくかけ続けるか、あまり重要でないことであれば、説明を読んで自分で解決した方が良さそうです。
申請後何か連絡はあるの?
申請が完了すると、完了通知のメールが届きましたが、それ以降、給付までは一切連絡はありませんでした。一応、ホームページ上ではログインが出来て申請内容が確認出来るのですが、ここも申請完了時から現在まで、何の変化もありません。
妻の場合は不備の連絡がメールで1度きて、申請ページにも赤枠の注意書きが表示されたのですが、結局、その連絡がきただけで、不備が解消されたときにも何も連絡がなく、赤枠が消えていたので解消に気づいた形です。
基本的には「審査開始」や「審査中」なとどいった連絡は一切ありません。
ぶっちゃけ、給付の条件緩すぎない?
条件は政府が決めたことなのでなんとも言えないですが・・・まあ、ぶっちゃけ条件が緩すぎると思っている人はたくさんいるでしょう。そこはそれはそれということで、しっかり申請してもらえるものはもらっておきましょう。
普段の場合、給付金や助成金は結構要件や審査が厳しかったり、書類を揃えるのが大変だったりします。
ただ、これは持続化給付金だけではないですが、今回のコロナ関連のいろいろな政府支援(税金や給付金関連)は、要件がかなり緩和されていたり、審査が緩くなっています。
実際、持続化給付金のように簡単な手続きでもらえたりするのですが、普段からこういうのをめんどくさいと思っている人は、お金が必要必要と言いながらも、実際申請しない人も多いように思います。
まずは行動してみること
また、勝手な思い込みや、あまりよく知らない人に相談したことで、複雑な書類が必要と考えていた知人もいたのですが、実際にそう思う人も多いのではないでしょうか。
今回のことだけに限りませんが、ビジネスで重要なことは、勝手な思い込みや、よく知らないのに知ったかぶりをするような人に相談してみることではなく、まずは自分で実際に行動して確かめてみることですね。