中学受験を成功させるために親が知っておくべき10個のこと

中学受験を成功させるために親が知っておくべき10個のこと

合格

我が家では2人の子どもが共に中学受験をしました。上の子は帰国子女で受験し、下の子は一般受験して、それぞれ最終的には第一志望の学校に合格することが出来ました。

帰国子女の受験は一般受験とはかなり内容も違うため、今回は下の子の一般受験を通して体験した、中学受験で親が知っておくべき事を紹介します。恐らく、私にとっては一生に1回しか体験しないことだと思うので、自分自身の体験記録も兼ねての更新となります。

塾は必要

塾が必要かどうかについては、いろいろな意見があるとは思います。また世の中には「塾無しで合格」といった情報もあふれています。

ただ、中学受験に関して言えば、塾は必要だと思います。塾のメリット・デメリットはこれまでも多く語られてきたかと思いますので、ここでは中学受験において塾が必要と思える理由を3つだけに絞って紹介します。

中学受験にはテクニックがある

中学受験で出題される問題を解くには、ある程度の「テクニック」が必要です。

例えば算数ではテクニックを知っているかどうかで、解く時間やケアレスミスの可能性が大幅に変わってきます。

残念ながら、このようなテクニックは学校では習いません。もちろん、参考書などを購入すれば独学すること自体は可能です。

ただ塾では、テクニックの習得に加えて、「繰り返しの演習」を行なってくれます。1度覚えた内容も、結局は繰り返し使うことによって身に付いていくのです。これはテクニックだけで無く一般的な知識にも当てはまるのですが、この「繰り返しの演習」を様々な形で行なうことは、どうしても自宅学習では難しいです。

多くの塾では恐らく5年生までには小学6年生までの勉強を終えてしまうでしょう。そして特に6年生の夏休み以降は、これまで習得した知識を使った様々な「演習(+復習)」を行なうことになります。ここで大きく学力を伸ばしていくことができます。

また中学生以降であれば、自分で参考書を選んで、独学で学力を身につけていくことも可能なはずです。ただ小学生の段階では、それはまだまだ難しいでしょう。自分で受験に必要な参考書を選ぶことはかなりのハードルがあるはずです。親のサポートがあればある程度は可能かも知れませんが、では実際に親である自分自身がどこまで出来るかと言われれば、きっと不安になるでしょう。

やはり、中学受験で使うテクニックを効率的に学んで、更に身につけていくためには、塾での学習が必要とは言えるでしょう。

相談相手になってくれる

塾の講師はいわば「受験のプロ」です。私もWebコンサルタントをしているので、それに合わせて言えば、塾の講師は「受験のコンサルタント」のような立場かも知れません。

中学受験をするに当たって、家庭でももちろんいろいな情報収集はします。ただそれでも、色々な場面で「疑問」や「どうすれば良いか」といった事が出てきます。

中学受験は1つの家庭で何度も体験できるようなものではなく、「初めて」が「最後」の経験になる事も多いはずです。兄弟がいたとしても、2~3度が限度でしょう。

それに比べて、塾の講師は「毎年」中学受験を経験しています。そして1年で「何十人」もの生徒を指導しているのです。その中で蓄積された「情報」と「経験」はとても大きいものです。

我が家でも、塾の先生とは何度も個別に懇談を行なって相談してきました。それは、志望校選定から直前期の勉強方法まで、どうしても「素人」には難しい問題です。塾の講師のアドバイスによって、方向性を変えたこともありましたが、終わってみると、やはりプロの言うことは正しかったんだなと思います。

中学受験は、他に相談出来る人が多くはありません。そんな中で困ったときに専門家に相談出来るのは、塾を利用する大きなメリットの1つでしょう。

子どもが自主的に勉強するのはハードルが高い

自分で計画を立てて自主的に勉強が出来る子どもであれば、塾は不要かも知れません。よく「塾無しで受験した」という人は、このパターンに当てはまるか、もしくは地頭が凄く良かった、というケースが多いのではないでしょうか。

ただ残念ながら、自ら進んで勉強を楽しめる子どもはそれほど多くはありません。また、勉強の計画を立ててそれを自分から守れる子ども、というのはもっと少ないでしょう。

我が家の子どもも、計画は立てようとするものの、守る事は苦手な子どもです。ただ小学生であればそれはある意味当然でしょう。

その中であって、塾は「カリキュラム」を用意して、「授業」や「宿題」で計画的に勉強を進めてくれます。子ども本人が自主的に計画を立てて勉強することが難しかったとしても、塾のレールに乗っていけば、それだけである程度の学力を付けていくことは可能です。

もちろん最終的には子ども自身の努力は必要です。ただ、「受験に必要な基礎的な力」を計画的に身につけさせてくれる、と言う意味では、やはり塾の存在は大きいです。

親のサポートは必要

中学受験はよく「親子の受験」と言われるそうです。

それは、自分が経験してみてもよく分かりました。

子どもだけでも学力を伸ばしていくことは可能ですし、(金銭的な負担を除いて)親のサポートがまったく無くても合格する子どもも少なくはないです。

ただ親のサポートがあれば、より能力を高めることが出来、より高い志望校を目指せる、というのは経験してみて感じたことです。

志望校選び1つをとっても、かなりの数の学校からどこが良いかを決め、また、それぞれの学校の説明会の日程を確認して実際に見学しに行く、こういったことは小学生の子どもだけではほとんど不可能に近いはずです。

勉強でも、過去問をしっかりとスケジュールに通りに解けているか、過去問でよくつまずきやすい分野はどこか、苦手な分野の対策はどうすれば良いか、こういった分析を子ども自身で行なうことにも、かなり限界があります。

勉強面のサポートは塾でも行なってくれますし、実際親のサポートが無くとも合格出来る子どもはたくさんいるでしょう(後述しますが、実際私自身もそうでした)。

ただ自身が経験して思うことは、もしそういう子どもであったとしても、親のサポートがプラスされていれば、より高いところを目指せたのではないかということです。

もちろん、親が熱くなりすぎてしまうのも良くないとは思いますし、親の思いを押しつけてもいけません。

それでもやはり、中学受験でやるべき事というのは、小学生の子どもだけでカバーするにはかなり難しい分量だということは、確かなことです。

自分の経験は忘れる

私も中学受験をしており、地方でしたが、地域ではトップの学校に合格しました。私自身は両親が共働きだったため、ほとんど親に勉強を手伝ってもらった記憶は無く、塾には5年生から通っていたと思います。

ただ、その私の受験からはもうかなりの年数がたっており、当時とは状況がかなり異なっています。また中学受験は地域によってもかなり状況が異なり、特に首都圏では1人3~4校程度受験するのは普通です。

多くの親にとって最後の受験経験は大学受験ではないかと思いますが、当然ながら、中学受験と大学受験はまったく異なります。時代も異なるはずですが、受験するのが小学生と高校生であり、その差だけを考えても違いは明確なはずです。

つまり、自らの中学受験当時の経験や、もしくは大学受験の時の経験は、参考にはなったとしても、同じように考えてはいけないということです。

「自分の時はこうだったから」、「自分はこうやって成功したのだから」という思い込みは忘れた方が良いです。もちろん役に立つこともあるかも知れませんが、多くの場合はその思い込みが邪魔をしてしまいます。特に近年競争が激化している中学受験の状況を、自分の時と同じように考えるのは危険だと思います。

私自身も今回、かつて自分が受験したときのことを思い出しましたが、当時とは全然違うな、と感じたのが正直なところです。

夏以降に成績は伸びる

昨今、首都圏で中学受験をする場合は小学4年生頃からは塾に通っているのが当然の状況です。場合によってはさらに早くから通っているかも知れません。

我が家でも小学4年生頃から塾に通い始めましたが、本人も6年生になるまではあまり塾の宿題をやらなかったりと、そこまで勉強熱心というわけではありませんでした。

成績もそれなりで、目標としている学校の偏差値にはかなり開きがありました(これは最終段階でもまだ届いていませんでしたが・・)。

ただ、塾に通っていると多くの場合、5年生~6年生の夏休み前までには6年間の勉強が完了し、6年生の夏休みからはそれまで習ったことを復習しながら、本格的な受験勉強に入っていくはずです。

また本人の意識も、さすがに6年生の夏休み頃になるとかなり受験を意識してきます。

そうすると、6年生の夏以降はどんどん学力が伸びていくようになります。受験に向けた学習も、新しいことを習うのでは無く、これまで勉強したことを応用しながらより難しい問題も解けるようになっていきます。結果、勉強自体も楽しくなっていきます。

学力は、受験の本番当日まで伸びる、とも言われていますが、それはその通りだと思います。

特に一通りの勉強を終えて本格的な受験勉強を始める6年生の夏以降、学力は大きく向上するはずです。それまでの基礎力が土台となり、飛躍の時を迎えます。ですので、6年生の前半までの模試ではあまり成績が取れなくても、そこまで焦る必要は無いでしょう。

ただ一方で、他の多くの受験生も状況は同じだ、と言うことは頭に入れておかないと行けません。つまり学力が伸びるのは他の子どもも同じ、ということです。そのことも頭に入れた上で、さすがに6年生の夏には、本人の頭も受験モードに切り替えておく必要はあります。

IT機器の管理は親がする

我が家では、子どもにスマホを持たせていますが、時間設定などは親が行なっています。学校ではiPadが貸与されていますが、自宅でのネット接続に関しては、ルーターの設定で時間制限を掛けています。

このように、恐らく一般的な家庭よりはIT機器に関する管理は強めに出来ているはずですが、それでも子どもは抜け穴があると、受験期でもこっそりと深夜までYoutubeやネットを見ていたりしていました。

IT機器はある意味中毒のようなものではないかと思います。大人でもついついSNSを見てしまう、と言うことは良くあるはずです。それを、まだ小学生の子どもの力だけで断ち切るのは難しいはずです。

何度注意しても同じ事が繰り返されると、親のほうも疲れてしまいます。子どもが自ら自制することは難易度が高いと言えるため、可能な限り、IT機器への制限は親のほうで行なった方が良いです。

直前期は精神面のサポートを考える

私自身は、子どもが勉強をこっそりさぼっていたり、やったと言ったのに本当はしていなかったりなどすると、結構怒ってしまうこともありました。

ただ、受験が近づいてきた11月後半以降は、意識してそういうことを控えるようにしました。

もちろん、この時期になったからと言って子どもの態度が急に変わるわけではありません。「前から言っているのに何で・・」というようなことで、親が子どもに対するフラストレーションが貯まることもよくあると思います。

ただもう残り数十日しか残っていないこの段階で、「勉強しなさい」や、「何でこんなことしてるの」などと怒っても、それは子ども自身が分かっていることなのでほとんど意味は無いでしょう。もしそういう話をするのであれば、もっと早い段階でしておくべきです。

逆に、感情的に怒ったり、話したりすることで、子どもの精神面に大きなマイナス影響を与える可能性を考えるべきです。

直前期になればなるほど、子どもよりも親のほうが焦りを感じるかも知れません。こんな時期なのにまだこんなことしてる・・・とか、さすがにこの時期になればしっかりやると思っていたのに・・・とか。子どもに対してある意味、期待を裏切られた、というな感覚を抱くかも知れません。

でも、それはじっと心の中にしまっておくべきでしょう。実はそのことは、子ども自身が一番よく分かっているはずです。直前期はそれよりも、いかに子どもが気持ちよく受験が出来るか、そのことを考えてあげる方が良いです。

学校見学はできるだけ早くしておく

中学受験は大学受験とは違い、志望校を直前に変える、ということも良くあります。大学受験では受験科目が多岐に渡り、学校毎に必要な科目が違うため、直前期の変更は難しいです。

一方で中学受験では、基本は「国算理社」の4科目で受験します。最近は英語での試験も増えてきたり、「算数」1科目や「算国」「算理」の2科目だけで受けられるという学校も少なくありませんが、いずれにしても4科目を勉強していれば、ほとんどの学校は対応が出来ます。

もちろん受験問題にも学校毎の特色が有るので、難関校であればあるほど、直前に志望校を変えるのは難しいでしょう。それでも、最終的には6年生の10月~12月までに志望校を確定させても間に合います。

そのため、学校見学なども6年生になってから本格的にすれば良いかと、我が家でも考えていました。またちょうど新型コロナの影響を受けたことで、説明会などの日程もキャンセルや人数制限が多くなっていた時期でした。

結局、我が家でも最終的に志望校を決めたのは10月以降になってからでした。また学校説明会は、ほとんどが6年生の夏休み以降に参加していました。

ただ、6年生も夏休み頃になると、塾の日程もかなり詰まってきます。また2学期になれば、日曜日にも塾の特訓や模試が増えてきて、過去問を解くためにもまとまった時間が欲しくなります。

学校見学は本当に行きたい学校が決まってきてからで良いか、と少しのんびり考えていたのですが、6年生になってからは思った以上に日程がきつかったです。また学校の説明会の日程が被ることも少なくないため、調節にも苦労しました。

上の子は帰国生入試だったため、ほとんど受験勉強というようなものはせず、学校も12月に決まっていました。そのため、6年生の夏休み以降の受験生の日程について、少々甘く考えていた部分がありました。時間的な制約は、想像以上にありました。

結果的に、まだ時間的に余裕のある5年生の頃から、いくつか候補になる学校は見学しておけば良かったと、後になって思いました。受験直前になって志望校を変えたいとなっても、既に検討したい学校の説明会自体が終わっていることもあり得ます。

最終的に複数の選択肢を選べるようにしておくためにも、学校の資料は余裕のある時から集めておく方が良いです。

模試の成績は絶対ではない

6年生になると、4月からは「合格判定」ができる様々な模試を受けるかと思います。首都圏であれば、四谷大塚の合不合判定テスト、首都模試センターの合判模試、サピックスのサピックスオープン、日能研の全国公開模試と、4大模試があり、それぞれの志望校に合わせて受ける模試を選ぶはずです。

模試の結果というのは、もちろん志望校選びの大きな参考となりますし、模試の合格率というのは重要な数字です。

ただ、模試の成績だけではない、と言うのも中学受験です。

模試というのは、多くの子どもが受けで学力を測るために作られた問題のため、どうしても、個別の志望校の問題とは異なります(最難関校であれば学校別もしもありますが)。また受ける模試によって「偏差値」自体も異なります。

ある程度のレベルの学校までであれば、模試の結果はほぼその通りと受け取れるでしょう。そういう学校は、「基礎力」が付いていれば大体がカバーできるからです。

ただ、学校の偏差値が上がってくれば、やはり学校毎に問題にも特色が出てきます。

我が家でも第一志望の学校には、模試の種類によっても異なりますが、最後の12月でも偏差値で5~10以上届いていませんでした。判定でも20~40%と、数字だけを見れば厳しいものでした。

ただ後述しますが、偏差値だけではない受験問題との相性、と言うのが存在します。模試ではどうしても満遍なく問題が出題されるため、点数が伸びづらい科目も出てきてしまいます。

また、これは本番でも同じですが、模試当日の体調やメンタルにも結果は影響されてしまいます。例えば前日に家で親子げんかをしたために模試当日に実力を発揮できなかった、と言うこともあり得ます。

ですので、模試の結果だけで判断するのでは無く、志望校に合わせた「結果の見方」が必要となります。実際にどの分野が出来てどの分野が出来ていないのかといった、踏み込んだ分析をしてみることも必要でしょう。

過去問で相性を確認する

志望校選びは、偏差値だけでなく、受験問題との相性も重要です。

学校によって受験問題の出題形式も様々です。これは偏差値の高い・低いだけでは分からないポイントです。

我が家の子どもも、当初目指していた第一志望校がありましたが、過去問を解いたところ苦手な形式が多く、中々得点を伸ばすことが出来ませんでした。夏以降に成績も向上していたのですが、過去問でその力が発揮できず、勉強へのやる気も無くしそうになっていました。

そこで、当初目指していた学校よりも少し偏差値は高いのですが、苦手な形式の問題が出ない他の学校の過去問をやってみました。その結果、点数はまだまだだったのですが、頑張れば解けそう、という感触を掴むことが出来ました。

その学校は最初の目標校よりもさらに偏差値が高い学校だったため、当初は候補から外していました。ですが、偏差値よりも過去問との相性を優先して、最終的には第一志望を変更することになりました。もちろん志望校変更に関しては、過去問だけでなく、学校紹介なども改めて見て決めたことではありますが、過去問との相性というのは、大きなポイントとなりました。

子どもにとって、「問題の形式」でも得意・苦手というのはどうしても出てきます。記述問題が得意な子もいれば、苦手な子もいます。作図問題が得意な子もいれば、苦手な子もいます。

これは「学力」の問題では無く、あくまで問題との相性です。

スポーツでも野球は得意でも、サッカーは苦手、と言う子どもはいるはずです。もちろん運動神経が良ければ、野球が得意な子はサッカーもある程度出来てしまうかも知れませんが、好きな野球ほどは楽しめないはずですし、能力を伸ばすことも難しいでしょう。これは運動神経が良い・悪いの問題では無いはずです。

また受験問題というのは、その学校がどのような子どもに入学して欲しいか、と言うことを表したものでもあります。相性が悪い問題を出す学校は、入学後も相性が合わない可能性があります。

最終的な志望校を決めるためには、偏差値の高い・低いや、模試の結果だけでは無く、「過去問」にも実際に取り組んでみた上で、相性の良し悪しを見ることも大切です。

受験本番での子どものメンタルへの影響は想像以上

受験前に想像が難しかったことをもう1つ挙げるとすれば、「受験本番での子どものメンタルへの影響」が思った以上だったことです。

まず、午前受験・午後受験と2回受けた時の疲労度が、想定していたよりもかなりのものでした。模試の時にもあえて午前・午後で別々のものを受けると言うことを試したり、過去問を解くときにも、午前・午後にそれぞれ受ける学校の試験をして、1日に2回受験することの大変さは経験させていたつもりでした。

ただ、実際に本番で1日2回の受験を体験してみると、想像していた以上に午前受験の疲労度が午後受験に影響を与えていました。親としては、とにかく日程だけを見て午前・午後の受験日程を組んでいくことを考えてしまうかも知れませんが、やはり、受験するのは12歳の子どもである、と言うことを頭に入れなければ行けません。

我が家では、1月受験の時に午前・午後入試を実際に体験しておいたことで、本人も午後受験の大変さが分かったようで、2月の受験時にはそのことも考えながら本番に臨んでいました。

そして実際に受験結果が出た後、希望通りの結果が得られなかった時の本人の落ち込みよう、というのも想像していた以上でした。

やはり、2月1日・2日までにどこか合格を取っておくべき、というのは、確かにそうだなと実感しました。

もちろん本命校から受けていくことになる事が多いとは思いますが、1日・2日(もしくは1月受験)では、通うことも想定した安全校を必ず受けておくべきです。

3日・4日以降もチャンスはあるとは言っても、1日・2日で合格が取れなかったとき、子どものメンタルは親が思う以上に消耗してしまっています。その時点からは、いくらレベルを落とした学校と言っても、いつも通りの実力を発揮できない可能性は十分にあります。

逆に早い段階で安全校の合格を得ることが出来れば、本命校で思うような結果を得られず大きなショックを受けたとしても、どこかに「安心感」を得た上で、後半の日程に臨むことが出来ます。

受験をするのは12歳の子どもである、と言うことは常に頭に入れておくべきです。

ペンギン探偵の考察

考察

中学受験というのは、子どもにとってはもちろん一生のうちに1度きりのことですし、親にとっても何度も経験できるものではありません。そのため、ほとんどの事が初めて経験することで、また、最後に経験することになるかも知れません。

そういった意味では、中々「自身の経験を活かす」ことは難しく、実際後になってああしていれば良かった、と思うことも少なくはありません。

それでも、この期間の子どもの頑張りを見ることが出来ることは、家族にとってかけがえの無いものになるはずです。最後まで受験を頑張り抜けたと言うことは、子ども自身にとってもその後の人生に大きな影響があるはずです。

私自身も、この期間に子どもと一緒に過ごした時間は、自分の受験の時よりも濃い日々を過ごしたように思える、貴重な時でした。

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